鋼の心







動き始める闇。


動き始める感情。



……部屋から出た
ルシウスは17階へ向かい、
拳銃を手にしていた。



自分の腰にある拳銃。



それを眺めてはいる物の…
的に銃口を向けようとはしない。



「やはり此処に居たか…。」

と、そんな声が聞こえ
ルシウスは振り返った。


「頼んだ件は目処がついたのか?」

そうルシウスは素っ気無く言う。


「あぁ…。」

ダリムも…いつものように
素っ気無く答えた。







< 130 / 222 >

この作品をシェア

pagetop