鋼の心







ダリムの言葉に…
ルシウスは力なく笑った。





「愚問だ。」

そう口端を上げたルシウスに…
今度はダリムが首を傾げる。


「愚問…だと?」

「過去、あってこその現在。
現在、あってこその未来だ。
過去でも現在でも未来でも…。
我は彼女を選ぶ。
ディアナであった彼女も…
ルシュアである今の彼女も。
未来の彼女も…我想いは同じ。」

頬を緩めたルシウスに…
ダリムも顔を緩ませた。


「そうか…さすが23年間の想いだな。
確か…8つの時からか?」

相場かにしたように笑うダリム。
ルシウスは眉を下げた。








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