鋼の心
バタンッと、閉められたドア…。
ルシュアはルシウスを寝台へと
誘導し、そこに寝かせた。
額に手を置けば…
有り得ないほど熱い。
「っ!どうして我慢してたの?
考えられないわ。」
そう眉を潜めたルシュア…。
そんなルシュアを見て…
ルシウスは力なく笑った。
「もう今日は休んで。
私がずっと傍に居るから。」
ルシュアがそう言うと…
ルシウスはそっと目を閉ざして言った。
「…ふっ…。言う事やる事…
昔と変わらないな。」
「…え?」
目を閉ざして…
寝息を立て始めたルシウスに…
ルシュアは…顔を顰めた。