鋼の心
「……なんでもない…。
余りに、ルシウスが…魘されるからっ。
死んじゃうかと思ったの…。」
…嘘だった。
ルシウスが自分から言ってくれるまで…
黙っていようと…
ルシュアは心に決めたのだ。
「そうか…すまなかった。」
久しぶりに悪夢を見た。
と、笑うルシウス。
そんなルシウスの隣に入り込んだ
ルシュアはそのまま、目を瞑った。
トントンッと、
背中を叩く彼の手に…
…安心感を抱きながら…。
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