鋼の心








「……なんでもない…。
余りに、ルシウスが…魘されるからっ。
死んじゃうかと思ったの…。」





…嘘だった。



ルシウスが自分から言ってくれるまで…
黙っていようと…
ルシュアは心に決めたのだ。


「そうか…すまなかった。」

久しぶりに悪夢を見た。
と、笑うルシウス。


そんなルシウスの隣に入り込んだ
ルシュアはそのまま、目を瞑った。


トントンッと、
背中を叩く彼の手に…




…安心感を抱きながら…。









< 153 / 222 >

この作品をシェア

pagetop