鋼の心
「妹…さん?」
「あぁ…丁度、
あんたと同い年になってるはずだ。
……生きていればな。」
立ち上がったキャッシュは
ポケットから煙草を出すと
ベランダに居るルシュアの隣に並んだ。
「妹は…本気でセレナに惚れてた。
だが…、セレナはそれを利用して…
妹を殺した。」
口から白い息を吐くキャッシュ…。
「妹は死に際に笑ってたよ。
それは嬉しそうにな。」
鼻で笑うキャッシュに…ルシュアは
顔を顰めた。
「笑ってた?」
「『愛する人に殺されるほど…
嬉しい事は無い…だから………』」