鋼の心
「んまぁ、怪我したくねぇなら
その女渡せや。若造。」
「はっ、簡単に渡すと思うのか?
この下っ端野郎が。」
男たちに挑発的な
態度を取るキャッシュ…。
彼らのこめかみに青筋が浮いたのが
ルシュアにはしっかりと見えた。
「おめぇ…っ!調子こいてんなよ!!」
そう男は拳銃を抜いた。
ズガーン…!と、いう銃声。
キャッシュの手に収まっていた
拳銃からは白い筋が上へ向かって
伸びている…。
バタンッ!!と、倒れた男からは…
だらだらと血が流れ出ていた。