鋼の心






「っ!!触ってんじゃねぇ!!!」

掠れた声でそう言ったキャッシュは
ルシュアの腕を捻り上げる
男の足首を掴んだ。


「あ?まだ動けんのか?
…おい。可愛がってやれや。」

にやりと笑った男は…
そう後ろに居た5人に言い付けると、
ルシュアをキャッシュの方に向けた。


「お前が大人しく着いてくりゃァ…
この男は生かしといてやる。
まぁ…ゆっくり考えろや。
その前にこいつが
死ぬかもしれねぇけどな。」



ドスッ!!と、鈍い音が響いて…
キャッシュは息を詰まらせたように
顔を歪めた。


一人がキャッシュの腹を蹴ったのだ。


5人でキャッシュを囲むようにして
立ち…蹴り上げる…。










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