鋼の心











それから…数時間してからだった。




ルシウスが本部に帰ってきたのは…。


自分の部屋に横たわる遺体と
血の匂いにルシウスは顔を顰めた。


後ろにいたビオもダリムも…
同じく顔を顰める…。


と、そんなビオの視界に入ったのは…


「っキャッシュ!!」

横たわるキャッシュの姿。


近くに近寄り、声をかけるビオ。


「しっかりしろ!!おい!!」


そんなビオに……、


「あん…まり、揺すってんじゃ…ねぇ…。
肋骨…逝ってんだ。」

と、キャッシュは眉間に皺を寄せて
瞼を開いた……。










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