鋼の心







「少し冷静になれ。助けられるものも、
助ける事が出来なくなるぞ。」

そう言ったダリムに…
ルシウスは舌打ちをした。


「何を考えているんだ?奴らは…」

キャッシュに肩を貸しているビオが
首を傾げる…。


「さぁ…な。ただ……セレナが、
そう命令したのは…事実だ…。」

まだ辛そうに
顔を歪めたままのキャッシュ。


ダリムは腕を組んだ。


「とりあえず…、奴らの
本拠地を掴むまでは…下手に動けない。」

と、目を伏せたダリムはため息を吐いた。









< 168 / 222 >

この作品をシェア

pagetop