鋼の心
「少し冷静になれ。助けられるものも、
助ける事が出来なくなるぞ。」
そう言ったダリムに…
ルシウスは舌打ちをした。
「何を考えているんだ?奴らは…」
キャッシュに肩を貸しているビオが
首を傾げる…。
「さぁ…な。ただ……セレナが、
そう命令したのは…事実だ…。」
まだ辛そうに
顔を歪めたままのキャッシュ。
ダリムは腕を組んだ。
「とりあえず…、奴らの
本拠地を掴むまでは…下手に動けない。」
と、目を伏せたダリムはため息を吐いた。