鋼の心








ひんやりとした鎖は…
体の力を奪っていくようだった。


「セレナは…何処。」

「あれ?セレナ様って
呼んでたんじゃねぇーの?」

震えた声でそう言ったルシュアに、
男達はゲラゲラと笑う……。


「あんな人間の屑に、
敬語なんて必要じゃないと
分かっただけの事よ。」


鼻で笑うように言ったルシュアに…



パシンッ!


……掌が振り下ろされた。











< 172 / 222 >

この作品をシェア

pagetop