鋼の心
「まぁ、これから……」
そう微笑んだルシュア…。
ズカァァーンと、銃声が鳴り響き…
ルシュアの頬を殴った男が倒れた。
シャラン、シャランと、鎖が床に落ちて
虚しく音を立てる…。
「……貴方は私に
殺される運命なのだけれど。」
そう言ったルシュアの手には…
護身用の拳銃が握られていた。
銃口からは煙が出ている……。
傍にいた男達は…
ただ、唖然と口をあけるだけだった。
「流石だ。『ディアナ』。」
その低い声に…
ルシュアは嫌々振り返った。
そう…そこに居るには…
紛れも無くせレナ…。