鋼の心










「『ルシュア』に戻ったか。お姫様」

クスッと、笑うセレナ…。


ルシュアは自分の手をただ眺めるだけだった。


「わ…たし……。」

震える手…そして、声…。




(もう2度と…人を殺したくなどないと…
そう思ったはずなのに………。)





ヘナヘナと、座りこんだルシュア。


それを抱き上げたのはセレナだった。


傷ついたように何も言葉を
発さないルシュアにセレナは口を開いた。












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