鋼の心
「来月…
シルバー・ウルフの本拠地を攻める。」
静かな声に…逸早く
反応したのはルシュアだった。
「まさか…アルを…。
ルシウスを…撃つつもりなの?」
「ほぉ…アルバートだと気付いたのか。
奴から聞いたのか?」
震えているルシュアの声を遮るのは…
問いの答えにはなっていない言葉。
「や…やめて!
ルシウスには手をださないで!!」
セレナの服を握り締め、
そう叫んだルシュア。
セレナはにやりと微笑んだ。