鋼の心
「……ここだ。此処しかない。」
そう呟くように言ったルシウスは
コートを羽織、外へ出ようと
ドアへ向かった。
「ちょっと待て!確認も無しに
乗り込む気か?」
「…もう…十分に待った。」
ダリムの言葉に、ルシウスはそう言う…。
「アンタの予想通り、
奴らの本拠地だったらどーすんだよ。
蜂の巣にされっぞ。」
続いてビオが言葉を発した…だが…
今のルシウスには…ルシュアの事しかない。
沈黙の中…、そっと口を開いたルシウスは…。
驚くべき言葉を発した。