鋼の心






キッと、観客席を見れば…
誰も居なくなった席の間に立つ…
長髪の銀の髪を持った端麗の男。


ルシュアは
金属で出来た奥義を
強く握って立ち上がった。


ステージを飛び降り
髪を束ねていたリボンを荒々しく取った。


露になるブラウンの髪…。


ルシュアは彼の持った拳銃で…
撃たれても構わないと思っていた。


銀髪の彼の前まで歩くと
持っていた奥義を彼の頬に叩きつける…。


パァァァン…。


高らかに…そんな音が響いて…
銃口がルシュアの額に当てられた。


銀髪の男の横にいた…
茶髪の男に…。








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