鋼の心







「はっぁ……は…ア…ル…。」

切れた息を整えて…
必死にそう微笑むルシュア。


「ふっ…互いを庇って…、
死ぬとはな…。」

と、ルシウスは
ルシュアの頬を撫でた。


あの時…ルシュアを守ろうと
セレナの銃弾を受けたのはルシウス。


ルシウスを守ろうと…
流れ弾を受けたのがルシュアだった。


同じ場所を撃たれ…
同じ日に死ぬなんて…。
それも…再開したその日に…。








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