鋼の心








エレベーターに乗せられ…
最上階へ向かう…。


ドアが開けば…
また赤い絨毯が目に入る。


ラミの血…。

それを思い出して強く手を握り締めた。


大きなドアは開けっ放しになっていて…
部屋の中が丸見えだった。


大きなソファーと大きな寝台。
そして…書斎机が置かれる
シンプルな部屋。


「皆、下がれ。」

そう銀髪の男が言い…
一礼してエレベーターに戻る3人の男。


バタリッ…。
と、ドアが大きな音を立てて閉まり…
ルシュアはソファーに投げ出された。


「っきゃあ!」


ドンッと、背に衝撃が走る。








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