鋼の心
きっと、此処の住人ではない男。
黒髪に金のメッシュ。
鋭いダークブルーの瞳をした男。
その男はルシュアを見て
にっこりと微笑んだ。
「お前か、ルシウスの女は…。」
と、低い声で言う彼。
「何方ですか?」
そうルシュアは彼の横を通り過ぎながら
踊りの立ち位置へと立った。
「俺か?ダリム・ザーダ。お前は?」
「ルシュアです。」
ダリムの問いに答え、
ルシュアは舞を踊り始めた。
ラミと踊るはずだった舞を…。