鋼の心
「勘違いするな。
愛ゆえの行動ではない。
暇つぶしの玩具としての行動。
お前は…我を満足させる事だけを
頭に入れておけばいい。」
冷めた声が響き渡り…
ルシウスは部屋を出て行った。
バタンッ…そうドアを閉め、
ルシウスは額に手を置いた。
苛立ちを…
バンッ!!
と、壁に当たりつけ…
歯を食いしばる…。
「泣かせたい訳ではない…。」
そう静かな声でルシウスは言った。
「やっと…手に入れたというのに
泣かせてばかりか……」
鼻で自分を嘲笑い…
ルシウスは零れそうな涙に
停止をかけた。