鋼の心








「…復讐したいんだろ?」

そのビオの一言に…
ルシュアは体を揺らせた。


「なら…多少は銃の使い方。
覚えた方が良いんじゃねぇ?」

ため息混じりに言ったビオ。


ある意味賭けだった。


外へ一歩も出ないルシュアの為の……。

しかし…ルシュアの返事は
驚くものだった。


「……手裏剣や弓矢もあるの?」

…ルシュアは…そう口を開いたのだ。


「…扱った事があるのか?」

眉間に皺を寄せてビオはそう尋ねる…。


「……行きましょう。」

ルシュアはその問いに答えず、
椅子から立ち上がると
エレベーターへと歩いていった。









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