鋼の心
17階とボタンを押したのはビオ。
素直に乗り込んだルシュアは
目的の階に着くまで一言も話さなかった。
エレベーターを降りると、
ダン!!そう大きな銃声が耳に響いた。
先約が居たらしい…。
大きな耳当てをつけた長身の男。
髪の色は…オレンジ。
「こんな所まで、何しに来た?」
ビオとルシュアに気付いたのか
キャッシュは無表情で言う…。
「キャッシュ様にはご関係の無い事。
御気になさらず…。」
ルシュアはそう言い放つと
一番奥の個室に入った。
個室…と言っても
左右に仕切りがあるだけなのだが…。