鋼の心
「もっと、知っていますよ?
確か…アルバート…でしたっけ?
貴方を庇って…
背中に切り傷が出来たのは。」
クスクスと笑うセレナ…。
ルシュアはさらに顔を歪めた。
「アルの名を!!
貴方に呼ばれたくないわ!!」
「それは彼が決める事であって…
貴方が決める事ではないでは
無いでしょう?ディアナ様。」
そう余裕の表情で言った
彼に…ルシュアは歯をかみ締めた。
「まぁ…最も……、」
と、言葉を続けた
セレナに顔を向けると…
一瞬にして…彼は
恐ろしい表情に変わった。