鋼の心
「い…や…。やめて……止めて!!!」
そう耳を塞ぎ、叫んだルシュアに
セレナは無表情でまだ言葉を発する。
「好きでしたでしょう?“仕事”が。
人を殺す事が。特に…苦しませる事を
良く勉強していた。そうですよねぇ?」
ルシュアの両手首を掴み、
壁に押し付けると……
セレナは冷めた視線で彼女を見下ろした。
「それも自分の美しさを利用して…。
悪女ですよ貴方は。
アルバートという、幼馴染の男まで
殺めてしまうなんて…。
なんて薄情なんでしょう。」
「もう…何も言わないでっ!!止めて!!」
泣き叫ぶルシュアに…
セレナは更なる追い討ちをかける…。
「お前のような小娘は…
幸せになんかなれない。
生きる事も許されない。
選択肢は……」