鋼の心
「その所為で、計画よりも早く。
ファイアー・バードの存在が
知れてしまった。
だから……
お前に死んでもらわないと困る。」
そうセレナはルシュアの首を
手で掴んだ。
「うっ!!」
声を漏らすルシュア…。
そんな姿を見て…
セレナは満足そうに微笑み…
手の力を強める…。
「死か…俺か。
どちらかを選ぶんだな。
地獄のような生活を選ぶか…
あの世で父親に会うのか。
どちらにしても…
死には変わりないが…。」
クスクスっと笑うセレナに…
ルシュアはまた涙を流した。