三国志疾風録
三人が楼桑村に着いた頃には既に日は高くなっていた。
村に入ると劉備の塩屋の噂がすぐに聞こえてきたので、噂をしていた若者を張飛が捕らえ、関羽が髭を振るわして詰問するといういつものパターンで聞いた。
若者は泣きながら塩屋の場所を詳しく教えてくれた。
「あの野郎、俺達の塩でボロ儲けとはいい度胸してんじゃねーか。キキキキ、殺す殺す殺して塩漬けにして食ってやらあ!」
「待て。周倉の話だと、あのお方は盗人のような真似はせぬ。少し離れた場所から様子を見よう」
「そんな地に足がついてない奴の話なんざ信じれるか! そもそもそいつの存在も信じてないがな!」
三人は死角から近づくつもりだったが、その必要も無いぐらいの人だかりの中に劉備はいた。
塩屋は張飛や関羽が経験した事のない繁盛ぶりであった。
村に入ると劉備の塩屋の噂がすぐに聞こえてきたので、噂をしていた若者を張飛が捕らえ、関羽が髭を振るわして詰問するといういつものパターンで聞いた。
若者は泣きながら塩屋の場所を詳しく教えてくれた。
「あの野郎、俺達の塩でボロ儲けとはいい度胸してんじゃねーか。キキキキ、殺す殺す殺して塩漬けにして食ってやらあ!」
「待て。周倉の話だと、あのお方は盗人のような真似はせぬ。少し離れた場所から様子を見よう」
「そんな地に足がついてない奴の話なんざ信じれるか! そもそもそいつの存在も信じてないがな!」
三人は死角から近づくつもりだったが、その必要も無いぐらいの人だかりの中に劉備はいた。
塩屋は張飛や関羽が経験した事のない繁盛ぶりであった。