L2
桜が散る中で、あたしは親友の真衣を待った。

_島崎真衣。
小学生のころからの大親友。
9年間ずっと同じクラス。
あたしは真衣のことが本当に大好き。

「澪っ!!」

振り向くと、1年生なのにギャルっぽい女の子。
そう。
この子が親友の真衣。
“超”がつくほどのギャル。
化粧にエクステにアクセサリー。
とても1年生とは思えない。

「もぉ~、真衣遅いよ!」
「ごめんごめん!」
真衣は遅刻常習犯。
平気で30分遅れたりもする。

「クラスって発表された?!」
「あそこの掲示板に貼ってあるみたい!」
「早く見に行こ!」
真衣は自分が遅れてきたくせに、さっさとクラス発表を見に行った。
< 2 / 17 >

この作品をシェア

pagetop