危険な日々
「父さんがいないと水も飲んじゃ駄目??」


え??


前を見てみれば蛇口を捻る手と


コップに注がれる水。


「…なに期待してるの??」


意地悪な囁き








ひゃーーーっ!!!!//


だ、大勘違い…


「まっ紛らわしいことしないでよっ!!横立てばいいでしょ!!!横っ…」


赤くなっていく頬に悔し紛れに悪魔にそう返す。


すると悪魔は水をなみなみ注いだ


コップを横に置いた。


「………ごめんね」


?????


悪魔は空いた手で私を優しく抱きすくめる。


ぎゃーーーーっっっっ


な、なになに!!??


なんなの////


悪魔の濡れた髪から


水滴がつぅっ、と伝わってきた。


や、やばい…心臓


てか、何ごめん???


横に立たなかったこと??!


「ゆ…ぅ…」


「期待させてごめんね子猫ちャん♪」
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