危険な日々
私の言葉は悪魔の言葉にかき消されて


悪魔は言葉が終わると私を解放した。


てか


そっちのごめんですかっ////


私から離れてコップの水を飲みながらコンロの前に立つゆっちゃんを私はドキドキと鼓動する心臓をうらめしく思いながら睨んだ。


「…期待なんか…してないもん」


私の言葉に悪魔は鍋のふたを開けて笑顔で言った。


「シチューおいしそうだね」


……ドキ


ばか


なんでそんな事そんな笑顔で言うの
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