危険な日々

良い日と悪い日

『麗玻。好きだよ…』


夕暮れ時の教室。


誰もいない教室。


私…。


『…好きだよ』


告白されてます。


逆光で顔がよく見えない。


『…好き。』


そして、彼は私に一歩ずつ近づいてくる。


「わっ私も…」


…??


どこが好きなんだ…??


てゆぅか貴方は誰??


『好きなんだ…』


「ぇ…ちょっ…離し…っ」


迫りくる彼は、私の頬を掴む。


「ゃ…っ…まだ私達お互いの事…っ」


---バチーン


…痛い…


手の平が…。


今、目の前に広がってるのは…


見慣れた天井。


体を起こせばそこは見慣れた自室だった。


「…夢かっ♪」


「…つぅ…」


女子高だし、教室で告白とか有り得ないしね。


さっ、もぅ一眠りしよう…


「…ごめんの一言もなし??」


私は再びかけようとした布団を握り締めて固まる。

< 17 / 114 >

この作品をシェア

pagetop