危険な日々
予想通りの言葉かけてくれちゃって…


私はフラフラの体で精一杯恨めしげに悪魔を見た。


「うるさぃ…あく…ま…」


ガクンと膝の力が抜ける。


私はペタンと床に座りこんだ。


「え…ちょっ…麗玻!?」


悪魔が私に走り寄る。


私を支えるように背中に手を回すと


「ねぇ…熱…!?」


おでこにヒンヤリとしたものが重なる。


「…っ。具合悪いならここまで我慢すんなよ!!っ…馬鹿!」


「煩い!…触るな!変態!!」


冷たい手が膝の裏にも回る。


次の瞬間、


体がふわっと浮いた。


「…っちょ」


「病人は黙ってろ!!」


軽く抵抗する私なんてもろともせずに私を抱えたまま悪魔は足速に駐輪所ヘと向かった。


このドキドキは…


熱のせい…??


…てか


てかっっ!!
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