危険な日々

フォークとナイフ

ピピ


…ピピ


静かな部屋に電子音が響く。


「…えーと、36度2分…平熱…っと」


私は体温計を机に置くとカーテンを開く。


「ん~。よく寝たぁ♪」


充分に睡眠を取った体には朝日が気持ち良いぜっ


私は軽い足取りでハンガーにかかっている制服を取る。


と、そこで少し思いだし赤面…


昨日のことが蘇る。


お姫様抱っこ


キス


キス


キス…


一人赤面ぶっこく脳内の妄想を追い払うように頭を振る。


「そんな頭振ってたら脳ミソ出て来ちゃうんじゃない??もぅ平気??」


ドアの方から聞こえてくるちょっと低音の甘い声。


「お蔭さまでーっ」


私は、内心でのドキドキを隠して、ドアの方に振り向くや否やアッカンベーをする。


「なに??その態度。昨日は僕の口移しで薬飲ませてあげたり…」
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