危険な日々
お財布を持ってお店の中に向かうと夏はぼんやりと人混みに目を向けていた。


夏…。





私の知らない夏が今隣にいるんだな…


今はそっとしといてあげよう。


変に漬け込んで、夏と気まずくなるのは、もっと嫌。


だからつまらない憶測をするのはやめよう…


私はそう決心するとたこ焼きの会計をして夏の元へ戻った。


あれ?


「……??な…」


なぜか席を立ち上がってる夏に私は不思議に思って声をかけようとした。


けど、途中までしか声は出なかった。


夏の視線の先には…


雑踏に紛れてる悪魔…


が。


夏??


私は静かに席に戻る。

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