危険な日々
その声は明るかったけど


わざとらしく感じてしまったのは、


私の気のせい…??


「あっこの前言ってた駅前にできたクレープ屋さんっ??」


それでも、


私も努めて明るい口調で返した。


それから他愛のない話が続いたけど、私の胸の中でもやもやしたものが


どんどんどんどん、大きくなって


私は会話の内容すら覚えていなかった…


「…ただいまぁ…」


私は重ぉい気分のまま玄関の扉を開く。


誰もいないってわかってるのに、ついただいまって言っちゃうんだよね。


私はいつもの遊んで帰ってくる時間より遥かに早い時間に家についた。


…あのあと夏とは


なぜか気まずい空気で、どちらからともなくお開きになっちゃったんだよね…


はぁぁぁ…
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