【短編】俺たちの夏
11回の裏。

これで最後の攻撃にしたい。

状況は2アウトの1塁3塁にランナーがいる。
バッターは諒だ。

2ストライクと追い込まれた状況だが、諒は落ち着いていた。


ピッチャーが投げたとき、諒の顔は笑っていたように見えたのは俺だけだろうか?その笑みは芯を捕らえたようなかんじだった。

次の瞬間…


―――カキーン


快音と共にボールは弧を描きスタンドに消えていった。

さよならホームランだ!!


ベンチは歓声が湧きあっがている。




7-6で俺たちの勝利!!

これで念願の甲子園出場が叶った。


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