【短編】俺たちの夏

story3

時の流れというのは早いものだ。

あっという間に二週間が経ってしまった。


今日から、甲子園の地区予選が始まる。
俺たちは今日は試合が無いため、一日中練習だ。


みんな、いつも以上に力が入っていて熱が入っている。とは言っても、明日に試合を控えているから、体力を使いすぎないようにはしている。

俺はと言うとキャッチボールをやって、かたを暖めてからマウンドに立つ。そして、諒が位置につき投球練習だ。

いつもと代わり映えの無い練習に笑えてきた。

「なーに笑ってんの?」

「いや、明日から予選なのにイマイチ緊張とかしないし。いつもと変わんねぇなぁ…って思っただけ。」

諒は笑いながら「なんだそれ。」とだけ言って戻った。






< 8 / 15 >

この作品をシェア

pagetop