紙ヒコーキ
教室にもどると、いつもいた高木君がいない。
高木君?と思いながら席に座った。
やがて、授業が始まるチャイムがなった。
しかし、高木君はもどってはこない。

隣の席を見ても、来る気配はいまだにない。
どうしてしまったんだろう。いつもならいるのに。
私は窓から空を見上げる。いつもなら授業でもお構いなしに喋っている隣の席の高木君はいない。
なんだか寂しく感じる。私、相当高木君にハマってたのかも。

高木君は今どこで、なにをやっているのかな?
この青空、高木君も見ているのかな?


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