紙ヒコーキ
シンジだ。
シンジが来た。
なんで?なんでいんの?「お前最近さぁ高校入ったからって調子のりすぎなんじゃない?高木?
ずいぶんとうかれてんじゃないかよ。」
いきなりシンジは私の事を批判した言葉で挑発してくる。なんでシンジにそんな事言われなきゃいけないの?うかれていたのはそっちのくせに。

「べつに高木君の事なんてシンジに関係ないじゃん。しかもべつにうちが高校入ったからって、シンジになんの関係があんの?」本当なんなの。
シンジはまたなにかに怒ってるのか。こいつのせいで中学時代どれほどつらい思いをしたのか。

「お前何様のつもり?
どうせその携帯も高木岬に連絡とろうとしたんだろ?大好きな高木君に」と嫌味ったらしく言うシンジ。
「べつに関係ないじゃん。さっきからあんたなんなの?」私は負けじと言った。
もう今のシンジになに言っても無駄だ。
「いいもん見せてやるよ橘。」
とニヤニヤ笑いなにかを取り出した。
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