紙ヒコーキ
「・・・・・・」
シンジが取り出したのは
私と高木君が2人で笑いながら抱き付いていた
あの写真だ。
なんでこんなものシンジが持っているのか。
「あぁ~大好きな高木君とラブラブですこと。
橘さんもとうとう彼氏ですか~笑」
と勝ったかのように嫌味ったらしく私に言うシンジ
「返してよ!だいたいシンジにうちと高木君がどうこう言われる筋合いない!本当ほっといてよ!」
と私はシンジに言った。
一瞬シンジの顔がこわばった。

グイッ


「きやッ」
私は壁に押さえ付けられた。
「おまえは昔からむかつくんだよ。昔から本当嫌いだ。おまえは俺さえみてればいいんだよ。」
なにそれ。
本当自分勝手。
私が好きな事昔から知っててそれを利用して。

どこまで最低なの。
「お前なんか1人で良いんだよ。」
もう無理。これ以上言われると本当泣きそう。
高木君、高木君、

高木君はさっき後ろを振り返ってなにか言いたそうだったけど、あの時引き止めればこんな事にならなかったのに。
本当昔から馬鹿だ。
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