紙ヒコーキ
と言った。
「なんであいつはあんなに栞菜をいじめようとしてたわけ?」
と颯はあつしに言う。

りこやななも
「最低じゃん。栞菜なにもやってないのに。」
と反発した。

あつしは深刻な顔をして下をむいた。
「あつしはなんか知ってるんでしょ?」
りこはあつしの手を触りながら言った。
「ねぇ?あつし!
黙ってたらわかんないよみんな・・・」
と必死にりこはあつしに問い掛ける。
颯もななもあつしに駆け寄る。
あつしのいきなりの変化に周りも驚く。

あつしは口を開き、
「あいつは・・・・・
本当は最低な奴じゃないんだよ。本当は、ただ栞菜を愛したいだけなんだ。本当は愛しくて、愛し方がわかんないんだ。
あいつは栞菜を傷つける事で満足するんだ。
あいつは栞菜を他の誰かにとられないように必死なんだ・・・・」
突然のあつしの告白に
周りはかたまる。
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