紙ヒコーキ
あんなに中学の頃は笑ってたシンジ。
でもあなたは今笑えていないような気がする。
私が好きだったシンジは
もういないんだね。

シンジ、もうあなたから離れるよ。


シンジが行った後、
私と高木君は公園に行き、公園のベンチに座り、高木君は私の類に買って来た冷えピタをつけた。
本当に高木君は優しい。そんな高木君が大好き。
「どうしてお前が殴られなきゃいけないんだよ。俺は悔しいよ・・・・」と高木君は私に悲しみに満ちた顔をして言う。

「高木君、いつもありがとう。本当に感謝しているよ!高木君が悪いんじゃない!うちが悪いの」
私は高木君を励ましたくて言う。
「お前は悪くねーよ。
なぁ、俺なにもわかんないよ。あいつとなにがあったんだよ?」

高木君になら言えるような気がした。
高木君を信じているからだよ。
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