紙ヒコーキ
本当の事を話さなければダメだよね。
高木君は真剣に聞いてくれてるんだから。
「どんなにいじめられても、傷つけられても、
うちは、シンジを最後まで
好きだったの。
愛してしまったの。」
この時はじめて人に本当の気持を明かした。
好きだった事も、
愛していた事も、
私はこの傷を背負いながら今日まで生きていた。
「よく、頑張ったな。」高木君は私の頭をなでながら言った。
「どんな最低な奴でも
まっすぐに気持を変えずただあいつだけを思いながら生きて来たおまえが素敵だと思うよ。」
高木君は私に言った。

「人は誰かを好きなると好きすぎると、おかしくなるよ。相方さえも信じられなくなるよな。。」高木君はそう言いながら涙を流した。
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