紙ヒコーキ
二度目の正直。

一度目は・・・
もうわかっていた。
好きになることですべてが壊れていたこと。
「どうして好きなだけなのにこんな思いしなきゃいけないのかがわからなかった。どうしてあの人はなにもわかってくれないのかわからなかった。1人にされて、それでも好きだった一度目の正直
つのる事なく言う事なく私はわけもわからず
シンジに汚されたのが現実だった。
本当の気持も言えず
こんな人が私の事なにもわかってくれるはずがないと感じた三年目の冬。もうなにもかもが遅いと知った三年目の春。

私の願いは
いつだってそばにいたかった
分りあいたかった
笑いあいたかった
ただそれだけだったのにその願い事は届かなかった。

最後の最後までやっぱり正直になれなかったのが
一度目の正直。
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