紙ヒコーキ
今日はいっぱいいろんな事があったな。
いっぱいあった。
もう景色は夜だった。
「橘。帰ろうか。」
高木君は言う。
「うん。帰ろ。」
とても静かな公園には私達の存在と声だけ。
ケータイが鳴り続けている。
「橘?でなくていいのかよ。」高木君は私のケータイに気がついた。
「あぁ、今からでるよ」私は急いでケータイを開くと、
あつしやななからの着信が6件あった。
そうだ。私さっき
いきなり荷物もおいたまま飛び出して行ったんだった。
みんなそりゃぁ心配するよね。あとで謝っておこう。