紙ヒコーキ
「もしもし?!栞菜?
大丈夫か?!」
あつしは電話越しに心配していた。
どこにいるとかなんでいなくなったのか、そんな事はなにも問い掛けず大丈夫か?と心配していてくれた。

「うん。ごめんね。いきなり飛び出して。」
私は謝った。
「いや、しょうがないよな。俺こそあいつ、連れて来てごめんな、いかん事はわかってたんだけどさぁ」
あつしは自分を責める。「いや、あつしはなにも悪くないって!!」

「ごめんな?シンジにぶたれたんやろ?大丈夫か??」
あつしは知っていた、
シンジが言ったんだね、

「うん。へいき。」
私はなんて言っていいからわからず。
「あいつ、悪気があってやってんじゃないんだよ・・・あんなあいつでもわかってやってほしんだよ・・・」
あつしは真剣に話し出す。
< 68 / 71 >

この作品をシェア

pagetop