灰色の虹


メールの返事もせず、パタンと携帯を閉じた。


そしてベッドに身体を預け、白い天井を眺める。










いつもそう…






“お前がわからない”

“もう疲れた”

“不安になってくる”

“俺の事どう思ってるの”


そう言って
別れを告げられるのは私ばかり…



何度このような言葉達を見ただろうか。



相手はどんな思いでボタンを押していったのだろうか…






そんな風に考えながらも悲しみは無く、【またか】と言う虚しさだけが残っていくのだった。





< 14 / 20 >

この作品をシェア

pagetop