灰色の虹
メールの返事もせず、パタンと携帯を閉じた。
そしてベッドに身体を預け、白い天井を眺める。
いつもそう…
“お前がわからない”
“もう疲れた”
“不安になってくる”
“俺の事どう思ってるの”
そう言って
別れを告げられるのは私ばかり…
何度このような言葉達を見ただろうか。
相手はどんな思いでボタンを押していったのだろうか…
そんな風に考えながらも悲しみは無く、【またか】と言う虚しさだけが残っていくのだった。