灰色の虹
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ピ…ピピピ…ピピピピ…
携帯のアラームが小さく音を立て朝が来たことを知らせてくれる。
私はベッドの上で一つ伸びをしてから準備にかかった。
今日からまた新しい1年
高校2年になった私は久しぶりの制服に袖を通して鏡台へ腰を降ろす。
クシを通さなくてもストンと真っ直ぐな髪の毛。
色素が薄く茶色に近いそれに愛用のミストを振り潤いを与えていく。
化粧はあまりしない。
眉を整えて、軽いアイメイクを施す。
最後に頬を分からない程度ピンクに染めておしまい。
これで私、【白石ユメ】の出来上がり。