月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
あたし旭果穂里
ベッドの上で、あたしは悩んでいた。
パジャマ姿で腕組みして正座。
およそ色気はない。
視線の先には2通の封筒がある。
あて名には「旭果穂里様」とある。
もちろんあたしの事だ。
あたしは今15歳。ぴちぴちの私立中学3年生。
受験は終わった。
この春からは付属の高校に進学することになっている。
残っているイベントは、卒業式のみ。
だけど、あたしは悩んでいた。
2通の封筒から、それぞれ1通ずつ手紙を取り出す。
どちらも何回読み返したかわからないけれど、何回読み返してもわからない。
手紙の内容はというと、1通目には【10+26】2通目には【5+16】と書いてあるだけ。
ウソじゃない。ホントにこれだけしか書いてないのだ。
当然ながら意味は不明。
卒業式を前にして、妙な問題を出されたものだ。
「やっぱ達郎兄ちゃんの出番かな」
あたしは携帯を手に取った。
パジャマ姿で腕組みして正座。
およそ色気はない。
視線の先には2通の封筒がある。
あて名には「旭果穂里様」とある。
もちろんあたしの事だ。
あたしは今15歳。ぴちぴちの私立中学3年生。
受験は終わった。
この春からは付属の高校に進学することになっている。
残っているイベントは、卒業式のみ。
だけど、あたしは悩んでいた。
2通の封筒から、それぞれ1通ずつ手紙を取り出す。
どちらも何回読み返したかわからないけれど、何回読み返してもわからない。
手紙の内容はというと、1通目には【10+26】2通目には【5+16】と書いてあるだけ。
ウソじゃない。ホントにこれだけしか書いてないのだ。
当然ながら意味は不明。
卒業式を前にして、妙な問題を出されたものだ。
「やっぱ達郎兄ちゃんの出番かな」
あたしは携帯を手に取った。
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