月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
あたしは教室を見回した。いつの間にか昼休みになっていたらしい。
「ごめんごめん」
昼はいつも幸子と一緒にお弁当を食べるのがあたしの日課だ。
「今日はお弁当どこで食べる?」
「屋上にしようか。天気いいし」
「OK」
あたしは手紙をしまうと席を立った。
「ところで果穂里なにやってたの?」
「ん、なんでもない」
あたしは手紙の事をすっとぼけてみせた。
幸子とは3年間の付き合いだけど、手紙の事は言ってない。
知られたくない事は知らせなくてもいい。
「旭さん」
お弁当を持って廊下に出た時、隣のクラスの湯月くんに呼びとめられた。
湯月くんはあたしが所属していたレクリエーション部の部員で、眼鏡と栗毛がトレードマークの副部長だ。
「さっき顧問の杉浦先生に言われたんだけど、役員の引き継ぎ来週にやるんだって」
「そう。分かった」
「じゃ、伝えたから」
「ごめんごめん」
昼はいつも幸子と一緒にお弁当を食べるのがあたしの日課だ。
「今日はお弁当どこで食べる?」
「屋上にしようか。天気いいし」
「OK」
あたしは手紙をしまうと席を立った。
「ところで果穂里なにやってたの?」
「ん、なんでもない」
あたしは手紙の事をすっとぼけてみせた。
幸子とは3年間の付き合いだけど、手紙の事は言ってない。
知られたくない事は知らせなくてもいい。
「旭さん」
お弁当を持って廊下に出た時、隣のクラスの湯月くんに呼びとめられた。
湯月くんはあたしが所属していたレクリエーション部の部員で、眼鏡と栗毛がトレードマークの副部長だ。
「さっき顧問の杉浦先生に言われたんだけど、役員の引き継ぎ来週にやるんだって」
「そう。分かった」
「じゃ、伝えたから」