月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
だからと言って信じられないとまで言われる覚えはない。
「だいたいが前から言ってるじゃない、あたしのタイプ」
「タイのキックボクサーだっけ?確かブアなんとか…」
「ブアカーオ・ポー・プラムック。いい加減覚えてよ」
「覚えられるわけないでしょ!」
…すごく怒られた。
K-1でバリバリ活躍してる人なのにぃ。
みんな魔裟斗は知ってるのになんでブアカーオは知らないのさ。
「あーいうたくましい人って周りにいないのよねー」
「いるワケないでしょう!」
…また怒られた。
その日の放課後。
帰ろうとして下駄箱の前に立ったところで携帯が鳴った。
麗美姉ちゃんだった。
『もしもし果穂里?』
「どうしたの、お姉ちゃん」
『昨日達郎に会ったんでしょう?』
「うん」
『なんかあんたに迷惑かけてんじゃないかと心配になって』
そんな事が心配になるって、ふだん達郎兄ちゃんは麗美姉ちゃんになにをやらかしてるんだろ…。
「だいたいが前から言ってるじゃない、あたしのタイプ」
「タイのキックボクサーだっけ?確かブアなんとか…」
「ブアカーオ・ポー・プラムック。いい加減覚えてよ」
「覚えられるわけないでしょ!」
…すごく怒られた。
K-1でバリバリ活躍してる人なのにぃ。
みんな魔裟斗は知ってるのになんでブアカーオは知らないのさ。
「あーいうたくましい人って周りにいないのよねー」
「いるワケないでしょう!」
…また怒られた。
その日の放課後。
帰ろうとして下駄箱の前に立ったところで携帯が鳴った。
麗美姉ちゃんだった。
『もしもし果穂里?』
「どうしたの、お姉ちゃん」
『昨日達郎に会ったんでしょう?』
「うん」
『なんかあんたに迷惑かけてんじゃないかと心配になって』
そんな事が心配になるって、ふだん達郎兄ちゃんは麗美姉ちゃんになにをやらかしてるんだろ…。