月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
「ところで、これが3通目か」
達郎兄ちゃんはベッドに腰掛け手紙を眺めた。
手紙には前の2通と同じ書体で【4+12】と書いてある。
相変わらず意味は不明。
「ねぇ達郎兄ちゃん、その数字ってあたしの身近にあるものかな」
イスに腰掛けたあたしは4限目に考えてた事を口にした。
「どういう事だ?」
「だってノーヒントってことはすぐにこれの数字だって思いつくものじゃないの?」
「うん、その可能性はあるかもな」
達郎兄ちゃんはうなずいた。
「カホは『ミカエルの鍵』っていう推理小説を知ってるか?」
あたしは首を振った。
「エルザ・バーカーという人が書いた小説で、この手紙と同じような数字の暗号が出てくる作品だ」
へぇ、初耳。
「その数字というのは賭け事なんかで使われるルーレットのそれを示していたんだ」
「なんでルーレットの数字だったの?」
「その暗号を作った人間が大のルーレット好きだったからさ」
達郎兄ちゃんはベッドに腰掛け手紙を眺めた。
手紙には前の2通と同じ書体で【4+12】と書いてある。
相変わらず意味は不明。
「ねぇ達郎兄ちゃん、その数字ってあたしの身近にあるものかな」
イスに腰掛けたあたしは4限目に考えてた事を口にした。
「どういう事だ?」
「だってノーヒントってことはすぐにこれの数字だって思いつくものじゃないの?」
「うん、その可能性はあるかもな」
達郎兄ちゃんはうなずいた。
「カホは『ミカエルの鍵』っていう推理小説を知ってるか?」
あたしは首を振った。
「エルザ・バーカーという人が書いた小説で、この手紙と同じような数字の暗号が出てくる作品だ」
へぇ、初耳。
「その数字というのは賭け事なんかで使われるルーレットのそれを示していたんだ」
「なんでルーレットの数字だったの?」
「その暗号を作った人間が大のルーレット好きだったからさ」